倉敷屏風祭を歩く

本町通の岡野靴店には、清水比庵という、高梁市出身で京都帝国大学を出て栃木県日光市の市長をしたという書家の、自由闊達な書風の屏風が狭い店先を飾っていました。

その斜め向かい、ジャズ喫茶アヴェニュウにも、店の雰囲気とは全く違う雰囲気の立派な、1865(慶応元)年作という四季の屏風が展示してありました。

本町通から南に折れる通りに面した加藤邸は、立派な門構えで、昨年ここに飾ってあった屏風は、天井に届きそうなほど大きくて素晴らしかったし、おばあさんが番をしていて解説のお話もあったのですが、今年は山水の少し小ぶりの屏風で、どなたもお話をする人はいませんでした。

そして、その近くの森田酒造の前まで行くと、ちょうど阿智神社のお祭りの子供みこしが帰ってきたところでした。

にぎやかに太鼓を鳴らしながらその上の石の鳥居の方に向かって曲がって行きました。その鳥居の手前には外国人観光客もいて、珍しそうに見ていました。

その人、ちょうどお祭りに行き合わせてラッキーだったと思います。

井上邸の向かいの建物内では、着物を着たほっそりした女性がお琴の演奏をしているのを、倉敷ケーブルテレビが映している所でした。

3年くらい前(2010年ごろ)に、朝日新聞の日曜版に大きな写真入りで出ていた六ツ森ケイ子さんでした。

倉敷公民館でトイレを借り、お向かいの中国銀行倉敷本町出張所の駐車場では、倉敷商工会議所女性会がやっていた甘酒を200円で飲ませてもらいました。

ここは私の行きつけの銀行ですが、駐車場にテントを張って(倉敷市と書いてあった)長机にテーブルクロスをかけ、丸椅子の模擬店でした(2020年現在は大原美術館が買い取り児島虎次郎の展示館に改装)。