知られざる食の宝庫

良い水、良い米、そして良いお酒の福井県は、豊富な海の幸、山の幸に恵まれています。

北陸は甘エビと「越前かに」で有名です。かにと違い安さが魅力の甘エビですが、本場・福井の三国港で獲れる甘エビは、口に含むと上品な甘さが広がり、とろけるような舌触り。

都会のスーパーマーケットで入手するものと異質に思えるほど美味です。ただ、時期によって毒々しい真っ青な色の甘エビの卵だけは、閉口します。

地元ではガサエビといわれる、甘エビよりさらに甘くておいしいエビがシーズンによって入手できます。ただ残念なのはこのエビは鮮度を保つことが難しく地元でしか活けは口に入れることはできません。地元でのみおいしさを堪能できます。

「越前かに」は冬の風物詩で例年11月6日解禁され、翌年3月20日まで漁は続きます。

非常に高価でなかなか地元民でも口にすることはできません。でも脚の本数が不足している「越前かに」は市場価値が低くなるので地元のスーパーで値段を安くして売られています。

毎年11月末ごろにユアーズホテルフクイの日本料理店「橘」で「越前かに」のフルコースを堪能していましたが、2020年5月31日に閉店し、ホテルフジタ福井の17階に移動しました。

「越前かに」は地元では民宿や居酒屋で提供されていますが、本格的な日本食の料理人が調理する「橘」のコース料理は別格と思います。

冬の味覚の王さま「越前かに」の甘味のある繊細なおいしさは食べた人にしかわからないです。年に一度の季節感漂う贅沢な食事です。

福井県名物「焼き鯖寿司」発祥の地「越前三國湊屋」の「焼き鯖寿司」は厳選された鯖とコシヒカリを使い、大葉と生姜で生臭さをけしており、魚の苦手な私でさえおいしいです。

JR福井駅構内でも購入でき、日持ちもするのでお土産にお薦めです。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『未来なに彩』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。