焼き穴子を販売している店も多くありますが穴子は甘く煮るか、焼いて鰻の蒲焼きのような味付けか、白焼きで食べる方法があります。お寿司には煮穴子、ご飯の友には蒲焼、酒には白焼きかな? 好みがあるので、どの食べ方がおいしいかは決めかねます。

東京湾の穴子が関東では珍重され、てんぷらで味わう機会が多いですが、関西ではてんぷら専門店をあまり見かけない気がします。てんぷらの高級な店が東京では数多くあり、高級食材を使ったてんぷらが、目の前に次から次と揚がってきます。

関西は串カツ屋が庶民の店で、関東は串カツと言わず串揚げと一般にいわれます。

その関東の庶民派の店はやはり焼き鳥と思います。私が好んで行く店は「秋吉」です。福井発祥ですが、現在では首都圏を含め全国展開されて約110店舗あります。

この店の焼き鳥は小ぶりで食べやすく、鳥だけでなく牛、豚、野菜など鳥の苦手な人も楽しめます。価格も大衆的ですが、時間帯によって超満員で混雑しています、お客さんはおいしい店をよく知っています。

淡路島東浦のミシュラン一つ星「ここちよ」は家屋を民芸風に改築した店で、増築してから、予約を取りやすくなりました。小高い丘の上にあり、駐車場から大阪湾を一望できます。3月から5月は穴子の季節で穴子コースは満腹感を味わえます。

普段は口にできない播磨地方で伝助穴子と呼ばれる大きなサイズの穴子も一部のメニューに使われています。この穴子は60センチ以上あり、大きくて脂がのっています。この地だから「伝助穴子」を味わうことができます。

6月から11月までこの店の鱧コースも堪能するぐらい品数があります。そのコースのなかでも鱧しゃぶ鍋は絶品で淡路特産の玉ねぎと焼いた鱧の骨とが良い味を出しています。

※本記事は、2021年2月刊行の書籍『未来なに彩』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。