「ゆりが居ない時はこれを見てガマンする。僕、スリップが好きで、白のスリップを買いたい。ゆりに着てほしい」

「これはどう?」総レースの白いスリップ。

「おお~綺麗。ゆりに似合いそう。早く見たいな」

恥ずかしい。ホームウェア三枚、ガウン、黒のスリップ追加で十三万、私はびっくり。

「買いすぎ。ちょっと返しましょう」

「ダメだよ! 毎日になるかも知れないでしょう」

「……ありがとうございます」

「後は化粧品、シャンプーは今井さんが使っている物で」

「ダメだよ、いつものゆりの香りがいい。お願いだから日頃使う物を全部揃えてほしい。一日でも多く一緒に居たい。僕の我がまま聞いてほしい」

凄い荷物だ。今井さんデパートのカウンターへ行き、自宅へ届けるように手配している。

「デパートって配達もできるのですね」

「外商が自宅まで届けるよ」

「へぇ~」

「もう一か所寄りたい所がある」三階のジュエリーコーナーへ。

「ペアリングを買いたい。選んでほしい」

「待って。もっと私を知ってからでも遅くない。行きましょう」

「え~、ほしい!」九階のレストランに急いだ。

「もっと時間をおきましょうね」コース料理はとても美味しかった。

「家に行こう」

「地下でおつまみでも買いましょう」ワイン、チーズ色々買った。

「僕、朝食は食べないよ。コーヒーだけだよ」

私は味噌、カツオ節、卵を買った。

大きなマンション。デパートで買ったものを一階フロアーで受取り専用カートに載せて部屋まで、運べるようだ。すごい! 十五階の部屋。

「入って」

「お邪魔します」

玄関入ったら、すごく素敵なマンション。掃除も行き届いている。

「お掃除は?」

「週一ハウスクリーニングを入れている。信じられないかもしれないが女性を連れてきたのはゆりが初めてだよ」

「うん」と答えた。

買ってきた荷物を片づけた。今井さんが、

「この引き出しを使って」。

「えぇ、ありがとう」

ワイン、おつまみで乾杯した。しばらくすると、

「シャワーに入るね。ゆりも一緒にはいる?」。

「後から入りますね」ドキドキしている。

落ち着いてと、自分に言い聞かせた。彼がシャワーから出てきた。

「入って」

「ええ」

ゆっくり入った。彼に買って貰った白の下着、スリップを着て出た。彼は寝室で待っていた。