あまり意識されていない“落とし穴”

ご存知の方も多いかと思いますが、1957年から「成人病」といわれていた名称が、厚生省(現厚生労働省)により、1996年から「生活習慣病」という名称に変更されました。

どうしてこのような名称に変更されたかといいますと、それまで成人病として知られていた「がん」「心臓病」「脳卒中」などの病気が、加齢とともに中高年になると必然的に発症する病気であり、どうにも防ぎようがないというイメージが持たれがちだったのが、じつは、こうした病気の発症や進行の原因は、食習慣や運動の習慣、喫煙や飲酒の習慣、休養、ストレスといった生活習慣に深く関わっていることが明らかになってきたからです。

また、未成年であっても、いわゆる「成人病」の発症が認められるようになってきたことも名称変更のきっかけの一つといえます。

このように「生活習慣」が、病気の発症と大きく関わりがあるにもかかわらず、意識している方が案外少なく、最近ではメタボリック症候群をはじめ、肥満の方が増加していることも見逃せません。

その原因をさぐってみますと、食生活一つをとってみても、飽食の時代になり、なんでも欲しいものが手に入るようになり、栄養不足の方はほとんど見受けられなくなってきたことや、肉食を中心とした食の欧米化が進み、特に若い世代ではファーストフードや、スナック菓子などを食する機会が多くなっていることなどが考えられます。

このような食生活を続けていると、当然ながら動脈硬化を発症し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの病気の発症率が高くなります。