心理学とEQこそ学ぶ必要あり

マーケティングの基礎は心理学にあります。

ですから、私はアドラー心理学を学びます。そして、EQ(心の知能指数)は営業担当には必修の技術になります。

EQとは、己や他者の感情を知覚、コントロールし、成功を収める能力を指すものです。経営者も当然、このEQを高める技術を修得してください。

EQを高めれば、「惹き寄せるチカラ」の基礎ができたようなものです。もちろん企業経営は、アドラー心理学の学びとEQの技術を経営者が持たなくても成果は出せます。

しかし、アドラー心理学を学び、EQの技術を高めれば、より確実な企業成長を望めます。

アドラー心理学とEQは、「人を惹き寄せるチカラ」の基礎となる「世界地図の中心に誰をおくのか?」というその後のテーマに関連します。

そして、アドラー心理学を学ぶと「心の動かし方」「お金の使い方」「シナジーの高め方」「Win・Winに導く方法」など「7つの習慣」を遂行できる可能性も高くなります。

コヴィー博士は『7つの習慣』を著作するときにアドラー心理学の研究も考慮していると私は勝手な推測をしています。

『嫌われる勇気』でアドラー心理学ではすべての問題と喜びは人間関係にあると説かれています。そして、マーケティングは「人間の動向をビジネスにつなげる科学」だと私は考えます。

顧客、社員と経営者を取り巻くのはまさしく人間です。ですから、それらの正しい対応方法を知るうえでのアドラー心理学、そして、人を動かすうえでの重要なEQを多くの経営者に学んでほしいのです。

なかには、持って生まれたかのように、その要素が高い人もいます。私はどちらかというとかなり低いタイプで、自分の思ったことをすぐに口に出すタイプでした。

しかし、アドラー心理学とEQ(心の知能指数)を学ぶことで、自分の失敗も他人の失敗も笑えるようになりました。そして、その失敗をプラスにリフレーミング(角度を変えて物事を捉える)できるようになりました。

社員に愛され、顧客に愛される経営こそがマーケティングなのです。

もちろん、経済において全体の数値の大部分を全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした8:2の法則でおなじみのパレートの法則ではありませんが、たとえ欠点だらけの私のような人間でも10人のうち2人は好んでくれます。

逆に、私がどんな良い人間でも2人は私のことを嫌います。これが「2:6:2の法則」と私は考えます。