あなたに「良い会社をつくる」という目標がもしあるならば、コツコツと社員の成長に力を注いでください。人は、まずハイハイをして、その後にヨチヨチ歩きとなり、中学生のときは100メートルを十数秒で走れるようになり、さらに陸上選手になったりもします。それでも最初は皆ハイハイから始まるのです。

また、いくら急いでいても、ガソリンがなければ車は走りませんし、点検整備をしなければ車は長持ちしません。

私が言っていることの一つは、「時間を大切にする」ということです。人生は時間の使い方がとても重要だと考えます。

しかし、「スピードを速めて仕事をする」のとは異なります。スピード感を持つのはとても重要ですが、それは決断のスピードや行動を始めるときのスピードなどの意味です。

私たちの会社では、朝の毎日のミーティングに1時間使います。出勤後15分は、準備や顧客へのメール返信に使い、その後、1時間のミーティングを行います。パートタイムの方も同様です。

この時間に情報の共有とお互いの意識を高めるための教材などを使い、気持ちを高めます。そして、本来のミッションである「あなたがいるから私たちがいる」の考え方に近づきます。

目的地に最短距離で到着するためにコツコツと準備やお互いの存在価値を高める作業を行うほうが、効率的ではないかもしれませんが、効果的なのです。

人生も事業もすべて同様だと感じています。「一歩ずつ歩む」ことは大切な行動指針です。これらもある意味原理原則であると私は考えます。

ですので、小さな会社のマーケティングは意外とシンプルなのかもしれません。「道に迷ったな〜」と感じたら、すぐにスタート地点に戻る。これに尽きます。

ちなみに、私が他者を分析するうえでよく使うのが、その人の自家用車や社用車の状態です。小さな傷を放置している人は、問題を修正できないタイプです。それは太っている人に多いような気がします(私も小太りですが…)。

そして、電話の不在着信やメールの返信が早い経営者の会社は、業績が良く、決断も早いです。一方、その反対のタイプは業績もあまり良くないように見受けられます。これらは、私の接する小さな会社の経営者への私の勝手な分析です。しかし、前職で対応したアジアの大手企業の経営者も同じような気がします。

「コツコツやり続ける」、「面倒なことは自分が引き受ける」などは、私のクレドの一部ですが、経営者としてはとても重要だと私は考えます。