なぜ「ベンチャー精神」が必要で、「現状維持」ではマズいのか

いま人類にとって最大の問題は、コロナウイルス以上に気候変動だ。地球で生きていけるかどうかがかかっている。

日本ではゲリラ豪雨やスーパー台風、世界的にも小さな島国では海面上昇による国土自体の存亡の危機、高気温による大規模火災や急速な砂漠化など、まさに待ったなしの状況だ。

こうしたとき、「現状維持でいい」と言っていたら、日本人はおろか人類が滅びてしまう。大量の二酸化炭素排出で地球を痛める大量生産・大量消費の生き方を根本から見直し、地球にやさしい新しい経済活動のあり方に切り替えていかなければ、人類は地球で生きていけなくなってしまう。

つまり、単に日本だけの問題ではなく、世界的な視野でみても、いまこそまさに新しいことに取り組むという「ベンチャー精神」が必要とされているし、これからの日本・地球社会を生きていく若い方にこそ、ぜひ「ベンチャー精神」を持っていただきたい。

また、「スマホがあって、ほどほどに生活できればいい」という人がおられれば、昔の何キロもある携帯電話からいまのスマホに発展した背景には、先人の「ベンチャー精神」があったということをぜひ思い出していただきたいと願う。

そうは言っても具体的にどうするかだが、「ベンチャー精神」とは言っても誰もが会社を辞めて起業すべきだ、などといった非現実的なことを言うつもりはない。