結果へのコミット

自らに対して高いスタンダードを課し、高い目標を達成するために、練り込まれた計画を策定している。

行動が早く、結果を出すことへの高いコミットメントがあり、かつ結果を出すためのアプローチを熟知していて、体系的あるいは効率の良いやり方で物事を進めている。

進捗確認を怠らず、必要なアクションをタイムリーに実行している。任されたら、自分の役割に対して責任を持ち、ミッション完了までに何をすれば良いか、また障害があるかを見極める。聞けば羨ましくなるような行動特性である。

このような行動特性がある人の特徴をいくつかイメージしてもらいたい。

恐らく自分にも厳しく人にも厳しいのでは?という先入観を持ってしまいがちではないだろうか。

しかし、よく観察してみてほしい。このようなコンピテンシーが認められる人には、他人と一緒に仕事をするのが得意な人が結構な割合で存在する。

一人でできることならそれで良い。しかしながら組織で活動している以上、他人の存在や関与が必ずどこかで入るわけなので、結果が出ている人は、周りへの影響力も相当なものである。

私の経験では、このタイプは強力な学習意欲と材料を持っていることが多い。自ら効果的に何かをする仕組みを模索して、構築しているし、Learning agilityという言葉もあるが、必要とあらば、どんなものでもどんどん学習していく。

モチベーションが高いから、何しろ吸収効率が良い。目的達成までの障害を推定することに長けている人も少なくない。

また、最終到達点までに主要なマイルストンを設定しているし、マイルストン毎に想定されるリスクへの備えや、問題発生時の対策も準備できているタレントもいた。予期せぬトラブルにも強いタイプが多いように思う。

責任感だけだと、慌ててしまったり不安になってしまったりすることもあるが、ストレス耐性もあり、同時にバランスの良いテクニカルスキルセットも備わっているようにも思う。結果へのコミットメントという行動特性として表現される。

スキルもあるし、能力も高いが、人に厳し過ぎる人は、放っておいても得意分野は伸ばしていくだろうから、むしろ人に対する対応を一工夫することの手助けをすることが重要だと思われる。