それでも、可愛い赤ちゃんの話題を中心に、善一さんも久しぶりに会った快活なOさんとしばらくの間楽しくおしゃべりができました。慌ただしくはあったけれども、今回の東京行きで、唯一東京らしさを感じることのできた、貴重な時間だったと思い、Oさんには感謝しています。

長崎へ帰るため空港へ向かおうと、浜松町までの切符を買い、山手線のホームに並んだのですが、まだ午後4時頃というのに、電車は超満員で、とても座れるどころの話ではなく、身の危険さえ感じたので、苦労して降りた20段以上の階段をまた苦労して上り、タクシーで浜松町まで行くことにしました。

新宿駅前で混み合った車の中からタクシーを見つけ、近くまで誘導してくれたのは、赤ちゃんを抱えたOさんでした。私は善一さんが歩くのに肩を貸してあげねばならなかったので、とても助かりました。

タクシーに乗り、空港までの料金を聞くと3千円ほどというので、それならと思い、空港まで乗ることにしました。ところがやはりサミット警戒中ということで、あちこちに検問所が敷かれていたり機動隊がいたりして、道幅が狭められているところがたびたびあったり、検問にあったりしたので、高速を使ってもけっこう時間がかかり、料金も高速代を含めて6千円もかかってしまいました。

空港で搭乗手続きをするとき、「足が悪い人がいるから入り口近くに」とお願いすると、「車椅子をご用意しましょうか」と言ってくれたのですが、それほどではないと思い断りました。

ところが、長崎行きの便に乗るには、人のたくさんいる中をかなり歩かねばならず、さらに天候の都合か発着が遅れている便があったので、第二待合室から出るのに、立って長く待たねばなりませんでした。

そこで疲れた善一さんは、車椅子を貸してもらえないかと願い出たのですが、飛行機はすぐそこですから、と貸してもらえませんでした。長崎便に乗るには、来たときと同様、バスで空港ビルから飛行機まで、そして長いタラップを歩いて昇らねばなりませんでした。

私たちは、乗客がみんな乗り終わったあと、ゆっくりゆっくり三段毎に休憩を入れながら昇りました。車椅子を最初からお願いしておけば良かったと反省しました。