並んだ先は?

先日表参道を歩いていたら歩道側に随分長い行列ができていました。

その先に店もなく何目的の行列か分からないので列の最後に並んでいる若いカップルに何を目的で並んでいるのか尋ねたところ、思いがけない返事が返ってきました。

「私たちも分かりません!」

これには驚きました。

そういえばタピオカブームではどこのお店でも行列ができていましたし、コロナで下火にはなりましたがビュッフェランチやスイーツバイキングなどでも恐ろしい行列ができていました。

私の若いころはまず食での行列はあり得ませんでした。その昔バブルの頃、ヨーロッパ出張のときにパリのルイヴィトンやエルメス、ミラノのプラダのお店に並んで、頼まれたバッグを行列して買ったぐらいです。

そのときはまだ中国人ではなく日本人ばかりの行列でした。

ところが今やファッションで行列ができているお店なんか滅多に見受けられません。世の移り変わりですね。消費者のニーズが様変わりしました。

しかし直ぐにいらいらして待っていられない年配者と比べ、のんびりじっと我慢強く並べる若い人達は、どこでこんなに耐える教育を受けたのだろうか?

私の持論ですがディズニーランドやUSJではないでしょうか?

小さいころからこういった超混みテーマパークに連れて行ってもらって、我がまま放題の幼少期から人気のモノを手に入れるには並ぶのが当たり前の体験を散々してきたからではないでしょうか?

私見ですが「鉄は熱いうちに打て」の代表例の様な気がするのは私だけでしょうか?

三都物語

コロナ禍において国と地方の関係が意外と複雑なことを国民は知らされました。

というか、あまり考えたりしたことがなかったというのが正直なところではないでしょうか?

おまけに地方自治体どうしの関係も意外とデリケートなものでxxx知事とxxx知事が仲悪く、足の引っ張り合いをしたり移動制限を掛け合ったり子供の喧嘩みたいな状況を見た感じでした。

そう言えば他人事ではなく私が前の会社の百貨店の本社部長をしているときのことです。

全国に数店舗の店がありまして、中でも大阪、京都、神戸の店が販売額やスケールも近いものがあり、良い意味でなかなかのライバル店どうしでした。この3店にそれぞれ地域独特のプライドがありました。

まず大阪店は関西圏の中心で周りの店舗は大阪のためにあるぐらいの思い入れでした。

京都の部長と話をすると1000年の都であった京都店は京都のお客様から「xxxさん」と、さん付けで呼ばれている。

関西の中心は1000年の都、京都だと言って、特に大阪店の意見には反対していました。

次に神戸の部長とお話しすると、大阪の意見はダサい! 京都は何か古臭い! ミナト神戸の案が一番オシャレで洗練されていると譲りません。

全国の方から見られたら関西のこの三都が個性も違い、歴史もまるで違いながら近くにあるのがとっても羨ましいと言われました。

しかしこの三都の意見をまとめるのに随分苦労したものです。まして47都道府県をまとめていく行政も大変だと思います。

谷村新司さんの歌の様にそうロマンティックではなかった「三都物語」でした。

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『人生勝ちきり戦略』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。