現場でものをつくる/工事・手作業

製造業、建設業など現場主体で動く分野は、オンラインだけでは対応できません。現物をつくる、現場で工事を行うことはオンラインではできないからです。しかし、職人芸を除いて機械主体のものづくりや、ロボット、工作機械、建設機械を使用した工事はすでにオンライン化が進んでいます。

さらにSociety5.0が進んでいることを忘れてはなりません。

「Society5.0で実現する社会では、IoT(Internet of things)ですべての人とモノがつながり、さまざまな知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、AI(人工知能)により、必要な情報が必要なときに提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人ひとりが快適で活躍できる社会となります」。(出典:「人口減少時代のICTによる持続的成長」平成30年版情報通信白書)。

農業の最前線でも、AI(人工知能)とドローンの技術を組み合わせ、稲作が無人でできる検証が終わったと聞いています。つまり、オンラインで現場が動くようになるのです。また、現場の技術者も、現場にいながらオンラインで技術指導を受ける時代になるのです。

したがって、ものづくりの現場や工事現場においてもオンライン革命の波が押し寄せているのです。患者さんと直接向き合うのが当然とされてきた医療の現場においても、オンライン診療が現実のものとなってきたことを考えれば、オンライン革命が、大きく広がっていくのは間違いないようです。

 
※本記事は、2020年9月刊行の書籍『ワークスタイル・ルネッサンスがはじまる』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。