第1回施行に係る検討会は、厚労省事務局から資料確認の後、橋本岳政務官から挨拶があった。

橋本岳政務官は、自身の経験から、システムエンジニアリングの世界で言われるKISSの法則(Keep it simple and short(or small))を紹介し、システムは簡潔にコンパクトに造りなさいという教訓であると述べた。

また、医療事故調査制度にも言及し、今回成立した医療法では、医療事故調査制度の目的はシンプルなものであること、この法律に基づいて、具体化するための検討をお願いしたいと明確な挨拶であった。

座長の選出に当たり、田邉昇構成員の意見書が紹介された。今回の座長は、第3次試案・大綱案時の関係者は不適任であるという意見であったが、結局、互選の結果、厚労省シナリオの通り、山本和彦構成員が座長に選出された。

以下、議事録要約を記す。資料説明、筆者発言は概要にとどめ、「だ・である」調の記述としたが、他構成員発言及び議論部分については、関係部分は出来るだけ議事録の通りとし、「です・ます」調の記述とした。

第1回医療事故調査の施行に係る検討会議事

大坪寛子医療安全推進室長:医療事故調査制度について、これまでの検討の経緯、医療事故に係る調査の仕組みをポンチ絵(図2)で説明、関係する医療法、及び附則の説明があった。

図2 医療事故調査制度の仕組み(厚労省提示ポンチ絵)

小田原良治構成員:医療事故に係る調査の仕組みのポンチ絵(図2)の中に①報告とありまして、下に括弧で「事故発生の届出」とあります。これは「事故発生の報告」のミスプリントではないのかなと思っているのでございますが。