相性の成せる業なのか、それとも単に人為的なミスなのか、私には判断がつきかねます。

頻繁に顔を合わせる人でなければ、「その場限りの対処」もある程度は可能ですが、「相性が悪い人には近づかない」が、鉄則であることに間違いはないでしょう。

待てば海路の人事あり

相性の悪い上司と共に仕事をするほど、組織人としてつらいことはありません。

来る日も来る日も、それこそ朝から晩まで、時には、到底承服しかねる内容の業務を、的外れと感じる指示を仰ぎながら、黙々とこなさなければならないのです。

どう考えても、理屈抜きに「きつい」ことです。でも、部下は上司を選ぶことができません。まして、人事権を有する上司であれば、部下をいかようにでも評価することができます。

「給料下がってもいいから、違う部署に変えてくれ!」と、内心、悲鳴を上げたことのある方も、いるのではないかと思います。

このような状況に陥ってしまった場合、部下としてできることはあるのでしょうか。もしあるのであれば、何をすれば良いのでしょうか。

実に月並みですが、まずは、「人事異動を待つ」ことです。上司、もしくは自分が、他部門に異動するまでじっと待つわけですから、極めて消極的な考え方でもあります。

「いつまで待つの?」「そんなこと言ったって、いつになるか分かりやしない……」「もう限界なんです!」

当然、そんな声も聞こえてきます。しかし、部下の立場で、すぐに効果の出せる特効薬は見当たらず、即実現は簡単なことではありません。

仮にあったとしても、実は「劇薬」だったりするわけで、重い「副作用」も伴いますから、「処方箋」を熟読してから使用したほうが良いでしょう(そんな処方箋があればですが)。