先ず、ホルダーそのものの写真を示します。写真にある、メラミンスポンジは万が一の結露対策ですが、結果的に手触り感が向上しました。

 

このホルダーに長めのグラスを差し込むと次の写真のようになります。

 

これで、温かい飲み物からアイスコーヒーまで薄いグラスで楽しむことが出来ます。水面より少し下の線がホルダーの上端ですから、通常、手はホルダーの方に触ります。

手が触れるホルダーはPET(ポリエチレンテレフタレート)ですから断熱性が良い上にグラスとの間に空気層があり、持っても冷たく感ずることもなく、結露するようなこともありません。

また、ホットコーヒーを入れても熱く感ずることはありません。筆者は時々、サイズのあった二重のステンレスグラスを入れて冷たい飲み物を楽しみます。

断熱性のある薄板で蓋をすると、氷の解ける時間がずっと伸びます。アイスコーヒーにコースターを付けて出すお店にはこの作り方を教えてあげたくなります。

これは、最初に記したように、内剛外柔という一種の逆転の発想が出発点でしたが、逆転の発想もこの程度なら許されるようです。

 
 
※本記事は、2021年1月刊行の書籍『生物模倣工作のススメ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。