回を重ねると少しは慣れてくるもので、最初に比べるとレポート作成の要領は良くなった。夏休みまであと少し。もうひと頑張りだ。

ファシリテーションとは?

ファシリテーション演習という授業がある。日本ファシリテーション協会の副会長という方から授業を受けている。

「ファシル」には、「促進する」「支援する」「円滑にする」という意味がある。ファシリテーションは、

「人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。」(特別非営利活動法人日本ファシリテーション協会HPより)。

それをやる人をファシリテーターという。ファシリテーターは支援型リーダーといわれる。ファシリテーションは、アメリカで1960年代に形を現しはじめ、体系化され、日本に入ってきて、21世紀頃からビジネスの世界でも注目されている。

その普及を目指して作られた団体が「日本ファシリテーション協会」で、2004年1月にNPO法人の認証を受けている。授業はこれまでの会議を振り返ることから始まった。

自分が経験した「よかった打合せ」「つまらなかった打合せ」を思い出し、議論することをまずやった。

そして、――なぜ、私たちは「わざわざ集まる」のでしょうか?――を考えた。

個人には限界がある(物理的、質的、精神的に)。文字情報には限界がある。だから、集まる。集まって会議や打合せやワークショップをやる。その過程に必要なのがファシリテーション。

ファシリテーションの効果が身近に有効に発揮されるのが会議。ファシリテーションには4つのスキルがある。

1.場のデザイン~場をつくり、つなげる

2.対人関係~受け止め、引き出す

3.構造化~かみ合わせ、整理する

4.合意形成~まとめて、分かち合う

(協会HPより引用)

ファシリテーターは、中立的な立場で、チーム活動のプロセスに関わり、力を引き出し、チームの成果が最大となるよう支援する。

ファシリテーションに出合って、これが何かを変え、何かを起こす力になると確信した。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『思いつくまま』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。