「愛」の獲得こそが、人生の目的

愛が宇宙エネルギーであり、世界を癒す方向(良い方向)に導く最大の力である、という考えは面白いと思う。

我々にはまだ理解不能だが、いつか「時間」の時と同様に、「愛」が計測され、科学的な証明ができるようになれば、世界は進むべき方向を見出すことができるようになると思う。

これからの世界をデザインしていく中で、そして私たちの企業活動や政治活動の中で、人間尊重を軸としたこの愛の概念こそが、最も必要とされている概念ではないかと思う。

人は自らの魂を成長させるために、この世に生まれてくると言う。生きることの目的が「魂を磨くこと」ならば、魂を磨く方法は、人生の中で愛する心を育み、愛のある行動をとっていくことだと思う。

だから素敵な企業、素敵な家庭、素敵な人生を創っていきたければ、この「愛」を磨いていけばいいのだ。人類の歴史や進化を見渡してみると、人類の進化とはこの愛の獲得のことをいうのではないかと思ったりする。

いまだに戦争は無くならず、テロも頻発し、ISのような集団が世界を恐怖に陥れたりする。まだまだ不条理な世界ではあるが、昔から比べれば、少しずつ良くなってきているのではないかと思う。

古代や中世からは勿論、近代からでも、奴隷制が無くなり、女性の権利も向上し、武家社会のような、無礼を働いたら「切り捨て御免」などというのは、もうありえない。

ヒトラーのような人はもう現れてこないだろう。存在はしても、世の中の表舞台までは登場してこないと思う。

人類の進化とは、人類全体でのこの愛の想念の獲得のことで、人間はそれを何世代、何十世代かけて継承しながら、少しずつ獲得していっているのではないだろうか。

『水からの伝言』(江本勝著)という本によると、「ありがとう」の言葉をかけ続けた水からはきれいな結晶ができ、「ばかやろう」などの言葉をかけ続けた水からはいびつな結晶が現れるそうだ。人体の70%は水で出来ているそうだから、愛のある生き方をしていると健康にも良いそうだ。

植物にも「好きだよ」とか「きれいだよ」と声をかけ続けていくと、枯れずに早くきれいな花を咲かせるという話もある。

人間や動物だけでなく、植物や鉱物、あらゆる現象の中にもこの愛が存在しているのではないだろうか?

人がこの世に生まれてくる目的も、この愛の想念の獲得のためではないだろうか?

あらゆる現象の中にこの愛が存在し、愛の獲得とともに進化し、良くなっていくとしたら、宇宙の存在の意味や目的も、この愛の獲得と関係しているのではないだろうか?

「運がいい」ということも、この愛の獲得と関係しているのではないだろうか?

そうか!

「生きる」とは「愛する」ということなのだ。