だから何をするか?

これを考えることが重要なのである。特に組織のトップは、自分の一言一言が想像もしないほど影響力を持つことを念頭においておいた方が良い。

実際にトップだけど、自分は何も知らないし、どうしたら良いかわからないと言える正直な人もいる。

でも、現場に近い人ほど、トップに近い人こそリーダーとして異次元級のスーパー能力をお持ちに違いないという幻想を抱く。

専用のオフィスをもらってそこで踏ん反り返っていないで、会議の場でダメ出しをするのではなく、何をすべきか。どうあるべきか、しっかり説明することに時間を使ってほしいと思う。

あなた方こそ「忖度や非効率と戦うことを期待されて」高いサラリーをもらっていると思うわけである。経営・運営側に近くなればなるほど、脳みそに汗をかかなくてはならない。

強力なネットワークや知識・スキルを自慢に使うのではなく、社会や組織のために活用してほしい。クライアントやステークホルダーはメンバーを通して、あなたの組織とあなたの管理職としての評価をしている。

組織の価値観(Shared Value)

理念は極めて重要だと思う。なぜなら、社会的な側面から組織の存在意義や存在価値を考え、宣言する行為だからである。

しかしながら、お題目になっているだけのことが少なくない。すべての組織のメンバーが社会とのつながりを感じることができるパワフルな組織・企業理念は人の人生観をも変える強力なドライバーになる。