我が庭に 競いて咲きし 椿の花 薔薇と見まがう 眞紅にして
満月の 青を求めて 君は逝き 赤き寒椿の 音たてて落つ
トーチカの 隣の屋根に 雪は降る 日本の平和 ありがたきかな
※本記事は、2012年6月刊行の書籍『日々、燦々と』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
日々、燦々と【第18回】
50年近く弁護士として活動した著者の急がず、惑わず、実直に生きた78年間の人生が詰まった短編集。
先行きの見えない不況や震災などで何かと暗い話題が多く、希望や生きる活力が見いだしにくい世の中にあって、生きることの素晴らしさ、日々の美しさをもう一度気付かせてくれる短歌集を連載でお届けします。
我が庭に 競いて咲きし 椿の花 薔薇と見まがう 眞紅にして
満月の 青を求めて 君は逝き 赤き寒椿の 音たてて落つ
トーチカの 隣の屋根に 雪は降る 日本の平和 ありがたきかな