農業(お米)について

私の家は兼業農家であったため、稲作のほかに畑で農作物も栽培していて、83歳になる母は今でも畑仕事をして私たちに野菜をくれます。

ここでは、稲作について私の経験を交えて書こうと思います。

私は現在52歳です。小さい頃は農業の機械化も進んでおらず、田植えの時は手で植え、稲刈りの時も手で刈っていました。刈った稲を乾燥させる際には竹で作った数メートルもある干し竿を5本ほど重ねて稲架を作り、そこに稲穂を掛けて天日干しにしていました。

しかし、私が小学校2年生の頃には我が家もコンバインを購入し、その後は乾燥機も導入していきました。自分自身が経営者の立場である今になって考えると、裕福とはいえずそんなに大きな作付面積を持っていなかった我が家が機械を導入したのはコストがかかりすぎていたように思います。

コンバインなどは10年くらいで使えなくなり、資金も年間20~30万は投入していたと思います。それでお米の売り上げがどれだけあったかはわかりませんが、労働時間などを考えるとサラリーマンとして働いて稼いだお金でお米を買った方が、金銭的にも体力的にも楽な生活ができたのではないかと思います。

我が家は共働きで、ゴールデンウィークは田植えだったため、その時期に遊びに行った記憶がありません。田植えはとてもつらいと子供ながらに思っていました。