「アドラー心理学」基本的な五つの考え方とそれぞれに対比する考え方

アドラー心理学の基本的な五つの考え方とそれぞれに対比する考え方を対照的に入れて、まとめると図2のようになります。

[図表2]アドラー心理学の基本的な考え方 まとめ

前述した説明に、〜論的〜論と表現したように五つの考え方には、個々に関連性(関係性)があると筆者は捉えています。図3は、この五つの基本的な考え方を関連づけた体系図です。これは、筆者によるアドラー心理学の解釈であることお断りしておきます。

アドラー心理学 五つの基本的な考え方の関係性

言葉で要約すると次のようになります。

人間を部分の寄せ集めの集合体ではなく、分割不能なまとまりとして捉えます。個人の生を全体として、思考・感情・行動に自己一貫性を持った個人(全体論)は、自分事として自らの有りたい姿(目的)を目指して(目的論)、自己意思決定(主体論)をして人生を歩んでいきます。

とはいえ人間は、一人では生きていけません。必ず社会や他者とのかかわり(関係性)の中で、人生を経験して人間関係の中においてのみ個人となります(人間関係論)。これは、関係の場で、経験をどのように意味づけたかによって(認知論)、自らの人生を自分らしく生きていくことです。
 

※本記事は、2020年2月刊行の書籍『もし、アドラーが「しゅうかつ」をしたら』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。