どんな教師も子どもを幸せにするための仲間

子どもの幸せを第一に考える教育を進めるにあたって、職場の同僚とのチームワークは、絶対に必要なことです。

なぜなら、学校は組織で動いていることと、自分一人の力では、深く関わることのできる子どもの数に限界があるからです。一人の人間にできることには限りがありますが、みんなで力を合わせれば、大きな力を生みます。

では、実際の職場で、どのような心構えで同僚に接していくとよいのでしょう。教師がチームとして機能するためには何が必要なのでしょう。私は3つの心がけだと思います。

1つめは「教師集団の方向性を定めること」です。

先ほども紹介しましたが、4月に同じ学年の子どもを担当することになった教師で、「子どもの幸せとは何だと思うか」「そのために学校では、どのような子どもを育てたいか」を話し合うことです。

多少時間はかかりますが、これをしておくことで、その後の教育がどれ程スムーズに行われることか。教師集団の方向性が定まれば、教師の指導にも一貫性が出ます。