­この時、新聞はステープラーの針を潰した形をしているので、ステープル・モードと言うことにします。­本ツールの最大の特徴は、ある頁から全く別の頁に移るのに新聞を広げたまま行うのではなく、紙を半分に折ることで常にこのステープル・モードを通過させてから行うところにあります。

 

右の写真は新聞を片手で持って、ステープル・モードで目を通している状態を示していますが、ここから右手で右半分を開くと次の写真のようになり片面が広がった状態で新聞を読めます。

 

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また、ツールを右手に持ち換えて左手で左半分を開くと次の写真のようになり、新聞の左半分がきれいに読めるようになります。

 

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これらは両手の間隔が40cmあれば実現出来ますから、両ひじを身体に沿わせることが出来、しかも椅子に座って読む場合にはロックされたスライド式バー下端のクッションが膝に当たって新聞と腕の重さを支えてくれますから、腕が疲れることがありません。­

ステープル・モードを作ると、新聞の折れ線が本ツールに合うようになるので折れ方の不ぞろいが気になることもありませんし、手の動きも肩幅以内なので、疲れることなく新聞の楽読みが続けられることになります。­

また、このツールは両手を交互に使うので、片方の手に負担がかかり過ぎることもありません。­この、コンフォート・リーダーのツールとしての一番のメリットは、同じ読み方を最初から最終頁まで続けられることでしょうか。­

この種のツールを作り始めてみると分かるのですが、新聞を広げると読む位置によって左右の重量バランスが大きく変わってしまい、ツールを使っても一定のパターンで読み進めることが出来ないのです。

­ところで、このコンフォート・リーダーは短時間なら完全な見開き状態で読むことも可能にしてくれますから、当初抱いた、ささやかな夢も実現してくれました。­

以上、ステープル・モードをベースにすることで、あたかも新聞を本のように扱え、本の頁を繰るように読めるコンフォート・リーダーが出来ました。­

前にテーブルや机がなくとも、椅子さえあれば、あたかも机の上で読書をするように疲れずに時間の許す限り新聞を読み続けることが出来るので、筆者は完成後一年以上経った今でも毎日このツールで新聞を読んでいます。

­いかがでしたでしょうか?­ 個人的には、これを広く使っていただくことで、近年低下傾向の著しい新聞の発行部数が少しでも回復することを願っています。­

何と言っても、国民が新聞をよく読んで、よく考える力をつけることが真の国力向上につながると考えているからです。­­