これに対して、オンラインTV会議は2次元の世界ですから、視覚の処理する情報量が少ないため、処理しやすいのかもしれません。

オンラインTV会議の画面にあらわれるのは、人の顔と画面に表示される2次元の参考資料だけです。エクセル、ワード、パワーポイントでつくられた資料を表示しながら、同じ資料を画面という同じ手段で、議論することで、参加者全員の集中力が高まる効果を生み出しています。

参加者は共通して、画面の1点だけを見つめ、議論が展開していきます。全員が同じ個所に視線を向けます。もし、これが実際の会議であるとすれば、人によっては、資料の別のページを見ているかもしれません。

ある人はある資料に目をやり、ある人は別の資料に目をやり、参加者全体の雰囲気がばらつき、集中力が途切れることがあります。

これに対してオンラインTV会議は、一つの共通した画面を軸に展開していきますので、全員の関心が一点に集中できます。

このようにオンラインTV会議で、会議の質が上がるのです。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『ワークスタイル・ルネッサンスがはじまる』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。