空港内や主要駅の周辺、あるいは新幹線の駅に近ければ、おおよそのものが揃っています。和・洋・中に、焼き肉店や飲み屋など、時には何処で何を食べるか迷うことさえあります。

それまでこれを食うぞと腹に決めていながら、その場で心変わりすることだってあります。1回の旅で1軒ないし2~3軒の、これならまあ許せる以上の店を確保できれば、自分にとってばかりではなく、知人や友人にも紹介でき、それで歓んでもらえればそれに越したことはありません。

登山の場合にはそういう店舗を開拓するというのは容易なことではないにしろ、(またこよう)という店にぶつかれば、旅の奥行きが広まったような気にさせられます。

宿にしてもそうですが、これぞという食事は旅の演出を手助けし、印象を深める重要な要素でしょう。いわゆるB級グルメであっても、全然構いません。

今や、ひとり旅も苦にならず、単独での食事もそれこそ味わい深いものとなっています。

これにしても成長した証でしょう。今日は何を食べようか、連泊であったら尚更に構想を練りつつ、それでいて旅をかみしめているこの頃です。

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『旅のかたち 彩りの日本巡礼』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。