最初から疑ってかかるということが、私にはどうも納得が行かない。相手はたかが人間じゃないか。警戒して、瞬時に相手を判断して、何かしらの危険を感じたらその人とは付き合わない。

では一体、皆どこまで直観力を持っているというのだろうか。日々、直観力を磨いて正しい判断をしているとは到底思えない。

ある時、私は初対面の人に対してこう言った。

「貴方に出会えて良かった」

「橋岡さん、ダメだよ。そんなこと言ったら。ここは外国じゃないんだから、相手の人はビックリしちゃうよ」

なんで? 挨拶と一緒じゃないか。

「今日はありがとう」

それと一体何の違いがあるのか、私にはよくわからない。

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『破壊から再生へ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。