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稲森和夫

稲森さんは「京セラ」「KDDI」を設立され、日本航空が経営危機に瀕したときに会長として「JAL」を再生させた名経営者です。一方、最終的に世界の約1万5000人の経営者が集まった経営塾「盛和塾」の塾長として経営者の育成に心血を注がれてきました。

昭59年には私財を投じて稲森財団を設立され理事長に就任され「京都賞」を創設し、毎年人類社会の進歩発展に功績のあった方々を表彰しています。

稲森さんの著書『生き方』『稲森和夫の哲学』『心』『成功への情熱』などに稲森イズムの神髄が書かれています。

『成功への情熱』の最後の章に稲森さんの神髄が書かれています。

「決してあきらめない! Never Give Up!」です。

ぜひ一読をお勧めします。

特に企業の再建とは、初期の間は雇用者の賃金カットやリストラという形での「クビ切り」など社員からは一番の憎まれ役なのです。

ところが稲森さんがこの役割をされると自然と収まり、逆に社員全員がいわゆる「稲森教」の信者になっていきます。

まさに人間力にあふれた、血の通った、人徳のある稲森さんならではの「生き方」なのだと思います。

幸運を引き寄せる人徳術

それでは稲森さんの項でもお話しした「人徳がある人」って果たしてどのような人のことを言うのでしょうか?

なかなか一言で答えられないと思います。

心理カウンセラーの桑野量さんはその特徴として10の項目を挙げておられます。

1、人から好かれる
2、思いやりがある
3、誠実な態度
4、責任感がある
5、リーダーの素質がある
6、不平不満を言わない
7、余裕がある
8、常に明るい気持ちでいる
9、ルールやマナーを守る
10、感謝の気持ちを持つ

この10項目を全て兼ね備えている人は当然、運も向こうからやってくるでしょう。

しかし「神様・仏様」以外なかなかそのような大人物は見受けられません。