盲腸で苦しんだ一カ月

盲腸の摘出手術は完了したものの、腹膜炎を発症しこれが厄介物でした。

菊の御門(肛門)近くの腸に、炎症による腫れものができ、それが破れると物凄い異臭がするのですぐ分かると、先生に言われましたが、いつまでたってもその兆候がないので、強制的にその腫れを破るというのです。その方法が以下のとおりであり、詳細を謹んでご説明申し上げます。

あ〜こっぱずかしー、先生の太い指を私のけつの穴に入れられて「いやーん」参りました。先生の背丈は一八〇センチは優に超えていた大男、ゴルフが趣味のようで、いつも中庭でバスン! バスンと立てかけた畳に打ち込んでいました。そんな逞しい大男の手が小さいわけがない。当然太い、いやいやぶっといわけで、先生に何をされるか理解できなかった私、指示のとおり、ズボンを下ろし診察用ベッド上で脅えるワンちゃん状態、先生は何も言わず突如、そのぶっとい指を、茂の菊の御門にぶっ刺したのです。「あーーん?」ではなく、切腹時に出すあの声「うっ! いっいったっーーい!」、あまりの痛さに涙は出るは、怒ったときの猫の背中のように、丸く縮み込むは、とにかく今思えば、母ちゃんが私を出産したときの痛さ? かな? はてな?

かくして茂は、以後、茂子と名を改める破目に! うっそでーす。

とにかく痛かったのです。ハイー!

【知ったかぶり】

人の体にはいくつの穴がある、ヒントは「しり」という漢字、「尻」そうです、九つなのです。ということは最後の穴はけつの穴、その他は耳・目・鼻・口そして尻とチ○チンの二つ、人としての資質の向上のためには、この九つの穴を研くことが大切であるという教えで、研究と言う字を下から読むと、九つの穴を研く、と書くのです(『数霊のメッセージ』)。

見る目を研く、聞く耳を研く、おいしい匂い・火事かな・毒かなの嗅覚を知る鼻を研く、そして自分の意見を正確に伝える口を研く、下の穴は健康のバロメーターを示しているそうです。

九つの穴をしっかりと研き、立派な大人になってください。

ちなみに、私がこの世に出るときに通った穴は、穴ではなく産道という道なんだって。

皆さんの賛同ありがとうございました。
 

※本記事は、2021年1月刊行の書籍『心の駅』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。