怒った時、悲しい時、苦しい時、許せない時、反応しちゃう前に、もしくは、

反応してても、自分のこころを観るんだよ。

「観る」っていうのはその声を聞き、姿を見、こころ全てを感じとること。

吹き荒れている嵐には巻き込まれないんだ。

もしできなかったら、嵐の後でもいい。

冷静になって、やってみてごらん。

「ああ、俺はできない自分を見たくないんだ」

「ああ、私は失うことがどうしようもなく怖いんだ」

なんであれ、気がつけば、言葉にできれば手放す方法がある。

放課後に、厄介なことをしでかした生徒の話を親身になって聴いてやる

先生みたいにさ。

そして違う方法はないのか一緒に考えてやるんだ。

嵐を引き起こしたのは、他の誰かでも何かでもない、自分自身なんだから。

外側に向かうんじゃない。

内側に目を凝らすんだ。

できる限り踏ん張って、できる限り冷静に、

自分の中の拳のように固くなったこころを見つめるんだ。

自分の一番の相談相手は、自分自身なんだよ。

 
※本記事は、2020年11月刊行の書籍『きみに贈る本 自分らしく前向きに生きるために』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。