【人気記事】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない

飲まず食わず努力すれば「最善の道」は見つかる

If you focus your efforts,“the greatest pathwill open up for you

ほかの住人から、小さい子供の足音や泣き声のクレームが多くあり、当時の物件には乳幼児のいる家族の入室不可が多かったのでした。

将来の日本を牽引けんいんし、我々の未来を支えてくれる子供の存在なのに、「子供はダメ!!」。

ペットの扱いと同じ条件が多かったのです。

朱鷺とき』のことを思いました。

戦前までは、何羽も大空を淡いピンクの羽で染めていた、美しい日本の鳥『朱鷺』のことです。のどかな農村にも、資本主義の流れが押し寄せ、土地の開発による樹木の伐採や農薬使用に方向転換。

そして、その農薬によって朱鷺の餌となるカエルやドジョウなどの小動物が姿を消し、餌場や巣作りをする繁殖場もなく、徐々にその姿が減っていったのでした。

それまで当たり前のように暮らしていた朱鷺が、金儲けしか考えない人の身勝手で、たった数羽しかいなくなり、絶滅危惧きぐ種になりました。

この時代の日本で、私の子供たちが、そんな朱鷺と同じ運命をたどろうとしていると思うと、悲しくて悔しくて仕方ありませんでした。

国にとって子供は大切な財産なのに、マンションでは邪魔者のように扱われている現状に、疑問を通り越して怒りが込み上げていました。

そんな怒りの中、保育園が開園する時間と3人の子供たちをそれぞれに預ける時間、そのあとに駅まで急ぐ時間を考え、家から勤務先までの交通機関を必死で調べました。

すると、条件を満たす方法が見つかったのです。飛び上がるほど嬉しかったその方法は、新幹線通勤でした。家から各々の保育園に子供たちを預け、新幹線に間に合うように走って移動する。

20分弱で駅に到着したら、自転車で勤務先に急げば、なんとか間に合う! 自転車は駅の月極駐輪場を借りる。バッチリなイメージが描けました。