L君の卒業後、一度地域のお祭りで偶然会ったことがあります。L君の方から、「せんせーい!」と走り寄ってくれたこと、嬉しかったです。

知らないことは偏見を生みます。子どもは、変な行動をした人への悪口の一つとして、「お前障がいだな」と言うことを知っていますか。悪気なく、意味も知らずに言っています。私はこの言葉が大嫌いです。

一生懸命生きている障がい者を馬鹿にする差別的な言葉です。子どもは大した意識もなく使っている場合がほとんどです。これは私の感覚ですが、特別支援学級の子が交流に入るクラスの子は、他者に優しい集団になります。

与えているようで与えられているのです。「ここにいる全員にとって幸せな空間を作る」ために、私は教室に張り紙を貼っています(これがなかなか効果を発揮すると思っています)。

以下は、私が今まで教室に貼ったことがある言葉です。もしよければ、参考にしてください。さぁ、あなたは、どんな考えで学級を作っていこうと思っていますか。

・人が嫌がることはやらない想像力をもとう!

・違いを認め合い、みんなの居場所に! 全員にとって幸せな空間に。

・立場が弱い者に対する、思いやりをもとう!

・たくさん失敗しよう! 失敗とは、経験と学びと成長!

・文句じゃなくて、意見を言おう!

・夢中になれ! 一生懸命生きろ! 寝る前に「今日もベストを尽くした」と思える日に!

・トラブルは学びの大チャンス! 自分の頭と心で考え、判断しよう!

・自分にとって簡単なことでも、それを難しいと感じる人もいる!

・親友とは「自分を裏切らない人」というより「裏切りたくない人」。

・人と人を繋ぐのは「信頼」。だから大切なのは「約束を守る」こと。

などなど

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。