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嫉妬心は出る杭を打つ

相性が良くないと、嫉妬心を増長させることもあります。

同僚や後輩が、自分を差し置いて昇格したり、抜擢されたりすると、誰しも、少なからず羨ましく思うのは、やむを得ない人情かと思います。

しかし、相性が悪かったりすると、嫉妬した相手を蹴落とすべく、実際に行動に移すやからがいるので要注意です。

日系企業で、新規事業の立ち上げをしていた時の話です。

当時の上司は、ワンマン社長から絶大なる信頼を得ており、「期待の星」的な存在でした。その期待の星と共に、新規事業を立ち上げることになったのです。

この上司、当初はそれほどでもなかったのですが、仕事をしていくうちに「どうも相性があまり良くない」と気づくようになります。次第に、お互いにどうもしっくりこないと感じ始めた頃、社長を交えた会議がありました。

「どうだ、今度の彼は?(私のことです)」

社長が尋ねると、上司は少し間をおいて、

「そうですねえー。うーん、そのですねえー」

と、顔をしかめながら、苦しそうな表情で、明確な返事をしません。予想外の反応に(おそらく、ですが)少し戸惑った社長は、

「まあ、頑張ってくれや」

と声をかけて、その話題は終わりましたが、あまりにも露骨な対応に、どうも納得がいきません。かといって、社長が評価している上司に対して、思い切った行動に出ることもできず、結局、そのままうやむやにしていました。

その後、事業の準備は着々と進み、大きな山を越えた頃です。突然、人事異動の発表があり、私は急きょ、その事業から離れることになりました。聞くところによると、上司が社長に対して、私の立場が悪くなるように働きかけていたようです。

上司は当時、社長の大のお気に入りでしたから、彼の言うことすべてが真実と受け取られたのでしょう。降格という話もあったのですが、他の役員が未然に防いでくれたと聞いています。

この場合、相性の背後に潜むのが「嫉妬心」です。将来的に、少しでも自分の地位を脅かす可能性のある者に対しては、早めにその「芽を摘んでおく」ということになるのでしょうか。