飲まず食わず努力すれば「最善の道」は見つかる

If you focus your efforts,“the greatest pathwill open up for you

30年前、3番目の子供を産んだばかりの教師時代のことです。夫は遠方での単身赴任生活。一人で一生懸命に頑張っており、私も長女と次女、そして生まれたばかりの三女を育てながらの時でした。

三女の産休を終える前に、クリアしておかなければならない問題がありました。私一人で、まだ3か月弱の赤ん坊を保育園に預け、その保育園から少し離れた保育園に上の子供たちを預けるには、どうすればいいかということでした。

そして何よりも大変な問題は、子供をそれぞれの保育園に預けたあと、8時45分に出勤していなくてはならないことでした。

「平和な日本だ、必死に探せば道はある」と信じていた私でも、これだけは難問なのでした。

解決策をひねり出し、考えました。

有力な解決案1:夫の母に物理的に応援してもらうため、夫の母と同居すること。

有力な解決案2:勤め先の学校の近くに引っ越すこと。

1の案は、義母も仕事をしており、夫の兄と同居だったため、かなり難しいものでした。

2の案は、真剣に勤務先近くのアパートを調べてみましたが、新たに3人の保育園を見つけることはできませんでした。

他県をまたぎ、乳児と幼児を途中で預ける手続きにも時間がかかる困難な案でした。

実は、住人に対して厳しい条件が当時のマンション住宅にあり、『ペット不可』に並んで『子供不可』が当たり前であったのです。

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『きょうは着物にウエスタンブーツ履いて』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。