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猫座敷の裁判

暗い座敷があった。

何にもない部屋で両側が障子になっている。

急に小さな声がした。

「おとうさん、おとうさん帰ってきた」

いきなり小さな手が自分の膝のあたりをつかむのを感じてギャッと叫びそうになった。だが相手も驚いたらしい。とんとんとんっと、素早く下がる音がした。素早く離れる音がした。

「おとうさんではないのか?」

「お前誰だ?」

「なぜここに来た?」

やけに甲高い声がした。