玉露が 花に揺れいる 紫陽花の 葉にそよそよと 初夏の風吹く
梅雨明けの 風ふさふさと 流れ来て 紫陽花の花 色あせて見ゆ
南から なお南から 送られて 来たりし黒糖 潮が香りぬ
【季節とともに】
※本記事は、2012年6月刊行の書籍『日々、燦々と』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
日々、燦々と【第13回】
50年近く弁護士として活動した著者の急がず、惑わず、実直に生きた78年間の人生が詰まった短編集。
先行きの見えない不況や震災などで何かと暗い話題が多く、希望や生きる活力が見いだしにくい世の中にあって、生きることの素晴らしさ、日々の美しさをもう一度気付かせてくれる短歌集を連載でお届けします。
玉露が 花に揺れいる 紫陽花の 葉にそよそよと 初夏の風吹く
梅雨明けの 風ふさふさと 流れ来て 紫陽花の花 色あせて見ゆ
南から なお南から 送られて 来たりし黒糖 潮が香りぬ
【季節とともに】