第4のファクター:「絆・コミュニティ」

4. 仕事関連の出会い

私は30年間、百貨店でサラリーマンをしてきました。当時の百貨店は日本一の小売業であり、今では夢のような話ですが、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

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私の配属になった婦人服売り場は毎年20%増くらいの勢いで成長していきました。ご想像のとおり勢いのある上司が上にはたくさんいました。特に業界では有名な名物部長や、ワンマンを絵に描いたような○○天皇と言われる方もおられました。たまに大学で教えてきた卒業生達のお悩み相談を聞きますが、会社がブラックで特に上司とのウマが合わないといったような相談が一番多いです。

こういったときは、前にもお話ししたように、自分自身をマイカンパニーのオーナー社長と考え、上司を一番のお客様と考えなさいと言っています。会社の上司と思うと甘えが出てきますし、自分の至らぬことは差し置いて批判ばかりが出てきます。

一方で、自分がある程度の地位になったときは部下も納入先も、同様にマイカンパニーのお取引先と考えれば、権力を振りかざして暴言をはき威張るようなことはなくなると思います。会社にいることで自分一人では出会えない多くの方と出会えます。

次に書く異業種交流会は出席するとなるとほとんどの会は有料です。でも会社では、給料もいただけるうえに、おまけに仕事で出会った人と多くの人脈も作れるのです。前章で説明した、まさに「一期一会」の出会いと思って毎日ワクワクして名刺交換してください。その気持ちが先方にも伝わりあなたがきっと魅力ある人に見えるはずです。

その積み重ねが大きな財産になります。お金や資産も財産ですがこの人脈も大きな財産になります。見返りを直ぐに求めたりせず自分の人脈通帳にたくさん貯めていってください。