兵器のない世界 ②人間界における争いの根源と消滅

争いには三大根源があり、それらは

1.人種・民族の差別、2.宗教の存在、3.主権国家の存在

です。

争いを創造するこれらの根源は暴力という形になります。暴力は単独の根源が起こすこともありますが、暴力が最大化したものが1.と2.を大なり小なり絡めた3.が起こす戦争です。

国々が起こす戦争とそれが起きる可能性からの恐れがある限り、国々は兵器を手放せないことになります。

争いを創造するこれらの根源が消滅すれば、人間界から大きな争いは消滅し、それを原因とした暴力行為の最たる戦争は消滅することになりますから、兵器は自動的に不用となる道理です。

争いを消滅するためには、1.人種・民族は差別し合うことを止め、敬愛と融和の関係に昇華すること、2.宗教を虚構と認識し、虚構は虚構として豊かにそして静かに楽しむに止め、妄想としないことおよび妄想の優劣をめぐり争わないこと、3.国々が存在しているがゆえに戦争が成立するのですから、議論の赴くところは国々を統合して、戦争の相手国が存在しない世界国家すなわち地球一国を目指すことが肝要となります。

この小さな宇宙船地球号をさらに小さな小部屋に間仕切りし小部屋同士が相争い、その結果人類が宇宙船地球号から消滅するなどは涙が出るほどおかしくもあり愚かなことです。

現状の数多の国々が存在する形は、国の最終形である地球一国へ至る過程にあり、その現在形が人類に災いするものであるからには、我々人間界はその形から離れ早々に最終形に向かうべきということになります。

地球一国が実現しますと、この地上から永遠に戦争が消滅するばかりか、それにより、国の命題である「戦争」は消滅し「平和」に入れ替わりそれは個の命題である「平和」と一致し、国の「道徳・正義」は個の「倫理」に一致します。全てハッピーということになります。

本書は、この争いの三大根源とその解消について語るため大方のスペースを割いています。