3年の月日が流れて……

くるは ぽぽを

大切に大切に 育ててくれた。

ぽぽは くるのおかげで

安心して 暮らすことができたんだ。

いつもいっしょで 仲良しで

犬小屋の中でも ご飯を食べる時も

ずっと いっしょだった。

ぽぽが くるにあまえると 

くるは なんだか うれしそう。

くるが 優しく育ててくれたので

ぽぽは とっても 優しくてね。

庭には いろんな人が 遊びにくるの。

ぽぽを なでて お話ししてね。

くるは その様子を 

そっと近くで 見てるんだ。

小さかった ぽぽは 大きくなった。

白い毛が 立派で

とても きれいな目を しているの。

のらねこの くるが

あの小さかった 子犬のぽぽを

あの日から ずっと 守ってきてくれた。

優しいまなざしで 包んでくれた。

くる ぽぽを 

優しく育ててくれて ありがとう。

こんなに 大きくなったよ。

いつものように 2ひきの間には 

優しい風が ふいていた。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『ぽぽとくるのしあわせのばしょ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。