部活動編~学校の中で子どもが一番夢中になれるもの~ 

子どもが学校生活の中で、とても楽しみにしている活動が「部活動」です。

なぜなら部活動は学校の中では珍しく、自分の好きなものを、自分で選んで活動できるからです。だから比較的多くの子が「充実」を感じることができます。そして自分の好きなことだからこそ、思うようにいかないという困難を、克服するための力も身につきます。

現場の部活動はどうなっているのでしょうかもちろんさまざまなケースがあると思うので、私のことを例に話を進めます。 私は部活動指導を必要以上に厳しくしてきてしまったという後悔があります。

その一因として、「自分がそのように指導されてきたから」というものがあります。私が中学生のとき、私は野球のクラブチームに所属していました。そこでの指導は本当に厳しいものでした。

当時なので、叩かれることもよくありましたし、何時間も走らされました。野球が好きで入団したものの、いつしか野球が好きではなくなっていました。

しかし、いざ自分が教師になり、野球部の指導をするとなると、自分がされてきたような指導をしていました。やはりはじめは、やられたようにしかできないのです。

「野球とは、厳しい練習に耐え抜くもの」ということが当たり前になっていたのです。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。