顔と体は大きいが、泣き虫、弱虫デブ

四歳年上のさっち(姉)に連れられて、毎朝幼稚園へ、到着してさっちとサヨナラするときが大変、さっちは小学校へ急ぎ行かなくては遅刻、でもデブブス泣き虫弟が泣きじゃくってさっちの手を離そうとしない。毎朝そこでひと悶着あり結局さっちに叱られたあげく、あきらめ、先生に連行されていくのである。

情けなや! あ〜情けなや そんな情けない泣き虫、弱虫デブは、一人だけ小学生が混じっている? かと思わせるくらい、頭一つ大きかったのです。

運動会では「ようーい どん!」、先生を目がけ懸命に走るのですが、されど、周りを見ると誰もいない。後ろを振り向くと一生懸命に駆ける友達が近づいてくる、それを見て安心し再びゴールを目指す、余裕で一着である、やはり遅生まれで約一年の差は体だけではないようです。何かと手のかかる子であったが、そこには常に優しい先生がいてくれました。

朝、顔を合わせると「今日も頑張ろうね」、と優しく話しかけてくれる先生、それは幼稚園を卒園してからも、町で時々会うとすぐさま話しかけていただき、ありがとうございました。お世話になりました。そしてさっちお姉ちゃん、泣いてばかりで困らせてごめんね!