がんばっているリーダーから責められれば、クラスの子はぐうの音もでないでしょう。その言葉で、みんなが思うように動いてくれるはずがありません。リーダーは言いたいことが言えてすっきりしますが、追い詰められた方は、反発するでしょう。

しかし、がんばっているリーダーから温かい言葉で認められたらどうでしょう。

「助かるよ」

「いつもありがとう」

と言われたら、クラスの子もきっと温かい気持ちになります。

私はまずは、人を喜ばせることができる太陽のようなリーダーになってほしいと思っています。そのために、私自身が一番の太陽となり、子どもたちを温かく認めていこうとも思っています。

2つめは、苦しい想いをしている人に手を差し伸べさせることです。

クラスの中には、友達付き合いが苦手で孤立している子、立場が弱くていじられている子など、苦しんでいる子がたくさんいます。

リーダーとして、「自分のため」ではなく、「苦しんでいる子のため」と思って動くところに、他者の幸せと、結局のところ本当の意味での「自分の幸せと成長」があるのだと思います。

3つめは、まずは何事もやらせてみるということです。

やはり、リーダーも、先生の言う通りに動く操り人形のようでは、やりがいを感じることはできません。自分の決めたことが実現すると思うからこそ、集団をよくしようと考え、動き、責任感が芽生えるのです。

だから教師は、多少粗い計画でも、思うようにやらせてみるのはどうでしょう。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。