あわれみの天使

「フォール、これから言うことをよく聴きなさい。あなたの心の中の愛の場所に、魂の息づく場所に来なさい。そこにあなたのために神がいらっしゃり、あなたは神のためにそこにいて、再び神と人が一つになります。

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わたしは、あわれみのメッセージをあなたに与えます。それは、あなたの家族と友人のために、周りにいない人々のために、そして、苦しんでいる人々や苦しみを与える人々、全世界のために与えるメッセージです。

言葉にならない訴えに心を開きなさい。愛の求めに魂を開きなさい。あなた自身に向かってハイヤーセルフを開きなさい。あなたのあわれみの心を溢れさせ、遠くの人々よりも身近な人々に注ぎなさい。

血を流すあわれみは、自分以外の人に注がれます。血は種なのです。血を流す心は、大地に美しい種を蒔きます。その心が震える時、それは深くまで染み透り、大地は豊かになります。血を流す心は、必ずしも苦しむ心とは限りません。血を流す心は、あわれみの子供を生みます。

これらの血のしずくから、花が咲いて、渇きを癒すのです。痛みを恐れてはなりません。痛みはほんのうわべだけです。それは痛みではなく、愛の一面、神の愛の一面なのです。

良い人生とは、痛みや心配のない人生ではありません。良い人生には、痛みや心配とともに、その解決策が満ちています。解決策を見つけるうちに、あなたも成長するのです。

驚きは愛の力であり、そこから出る光は、人々を照らします。他者を大切にしなさい。彼らは素晴らしい光なのです。輝く目で彼らを見つめなさい。彼らはうちに光を秘めているからです。肉体という衣で隠された光の存在を敬いなさい。

そうすれば、あなたも光を放つことができ、他の人の光と一つになって、わかるようになります。あなたの目で見た自分が自分だと思わないように。そうではないからです。あなたは自分が見ているとおりではないのです。

人間の知覚では、人間のあなたしかわかりません。神の目で見れば、神性なあなたがわかります。神はそのようにあなたを見ておられるのです。そのように神はあなたを信頼し、あなたを信じ、あなたに生を授けられたのです。

いのちは、信頼のあかしです。神はいのちをあなたに託されたのですよ、フォール。あなたは信頼されたからこそ、この世に生を受けたのです。

ですから、その信頼に応えなさい。あなたを動かし、あなたを考えさせ、感じさせる神の愛を信頼しなさい。そして、その信頼を、その愛を喜びなさい。喜びとなった愛を感じなさい。そして、その喜びを喜びなさい」

そして、天使は去っていきました。フォールは言葉を失いました。彼の頭の中で、言葉がぐるぐる回っていました。