私たちはエネルギーで生かされている

また、声にはもうひとつ、不思議な力があるのをご存知ですか?

たとえば、スポーツ選手がよく発するかけ声。今では現役を退(しりぞ)いてしまわれましたが卓球の福原選手、それにハンマー投げの室伏選手、テニスのシャラポア選手などの叫び声は有名ですよね。

チームスポーツでも、サッカー選手などが試合開始の前に円陣を組んで声を上げてから、フィールドへと散っていきます。声が心を動かし、体を動かし、自分の限界を超えた現象を起こしていく。そんな経験を体で知っているからこそ、自然とかけ声が出てくるのでしょう。

スポーツ選手に限らず、私たちも、何か思い切って行動を起こすときに、「せーの!」とか「よし!」とか「よいしょ!」、「どっこいしょ!」などといったかけ声を、自分自身に発しますよね。それで結果、うまくいったりする。「火事場の馬鹿力」が発揮されてのことです。

こんなように、追い詰められたときに本領を発揮する力は、声が自分自身の魂を呼び起こすことによって発動すると私はとらえています。

そして、魂とつながったときにあふれてくるこの力を、「生命エネルギー」と呼んでいます。私たちはついつい、水や空気や食べ物があれば生きていけると思ってしまいます。

でも、実は私たちが生きていくうえで一番必要なのは、この「生命エネルギー」なのです。以下、このことについて、少しお話ししたいと思います。

私たちの体は、細胞が集まってつくられています。でも、もっと大元(おおもと)をたどれば、分子→原子→中性子→素粒子→波動となり、根本的には波動で組成されていると考えられるのです。

そして、波動を動かすために必要なものは何かというと、「物質はエネルギーである」と、アインシュタインも結論づけている通り、エネルギーです。

波動を動かすエネルギー=生きていくためのエネルギー=「生命エネルギー」ということですね。よって、私たちは、水や空気や食べ物以前に、生命エネルギーがないと動けないということになるのです。

ちなみに、これは余談になりますが、人は心臓が止まって、生命の兆(きざ)しがみられなくなったりしたあとでも、脳内では3~5分間ほど、電気の波によって脳細胞や神経細胞が活動していることがわかったそうです。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『声の波動で幸せになる』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。