③卑弥呼の墓は

福岡県苅田町の石塚山古墳と考えられる。

石塚山古墳は古代の海岸線の近くに九州最大・最古の堅穴式前期の前方後円墳で全長約百三十メートル、後円部は、三段築造である。北側の道路建設の際、幾分か削られている。『魏志倭人伝』に記載の百歩に近い規模である。

三世紀末から四世紀初頭の築造とされている。卑弥呼が皇帝から下賜された鏡と二本の鉄刀の残欠も正しくそのことを語っているようだ。

[図表]素環頭太刀片(宇原神社所有)

江戸時代の記録には十五面から十六面とされているが、苅田町の宇原神社に現存する全ては舶載鏡の七面(国指定重要文化財)である。

所在地、福岡県京都郡苅田町富久一丁目苅田町役場に隣接している。

素環頭大刀片も国指定重要文化財である。

福岡県(旧豊前国)内の石塚山古墳七面の内六面が「天王日月」系の三角縁神獣鏡である。

大分県(旧豊前国)内の赤塚古墳から五面中「天王日月」系は四面出土している。

ご祭神は、

彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊

彦火々出見尊

豊玉姫尊

である。