こうして、次々と進化したボクは、中高生ヒーローとなった!

「ここでは、反抗期大作戦に出てやる!」

だから、たくさんケンカもするんだ。なんでかって言ったら……

「ママを強く進化させるためさ!」

そのために、ボクはいっぱい心配かけたり……わざと怒らせたり……たまに、心ない言葉で傷つけたりする……

そうやって、ボクが反抗パワーをアップさせる度に、ママも強いママにパワーアップして、どんどん進化していったんだ!

「よし!! 第七任務 完了!!」

こうして時は流れ……

最後にボクは、めでたく最強の進化形ヒーロー〝成人〟となった!!

「見てみろ。ボクより小さくなったママの何ともいえない嬉しそうな顔を! よし!! 最終任務完了だ!!」

……これから、どんな星で生きていこうかな~。シュワーチ!!

「カンパーイ! おめでとう!」ボクが生まれた時、ママが言われていたように、たくさんの人から「おめでとう!」を言われた。まんざらでもない!

ボクは、さらにパワーをチャージした。これからは自分の選んだ星で進化をとげていく。

どんな進化形ニューヒーローになるか楽しみだ!!

「パパ! ママを頼んだぞ!」とパパに言ったけど、きっともう、ママは最強だ! なんてったって、ボクヒーローがママを助け、強くしたんだから! パパが居ない時だって、きっとママは笑顔だ!!

「では、みんなまた会おう! 君達も、ママのヒーローってことを忘れるなよ!!」

さらばだ! いざ、ボクの星へ。トオー!!

※本記事は、2020年12月刊行の書籍『平気なふりをしている心へ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。