著者・村瀬英晃氏と個性豊かな社会人で行っている勉強会、学生時代の恩師とのやりとりから生まれた自由な発想やアイデアで問題解決に繋げる水平思考について連載形式で紹介します。

自動車業界が今直面している課題

「EVの 鍵を握る バッテリー 未来を変える 未来が変わる」

時代のトレンドを走る先頭バッター的な存在といえるのが自動車業界である。

その自動車業界は、CASE(つながる車、自動運転、シェアリング、電動化)の動きが活発になっており、100年に1度の大変革期といわれている。その中でも、EV(電動化)へのシフトが加速しそうだ。

『トラフィケーション第49号』(2018年 公共財団法人日本自動車教育振興財団)によると、世界全体で自動車(乗用車)の総保有数は約10億台。世界の電動車両(EVとPHEV(プラグイン・ハイブリッド車))は、米国や中国を中心に徐々に拡大し、2016年に200万台を突破したとはいえ、比率はわずか0.2%という状況だ。

日本では、EVの浸透は時間を要しており、日産リーフ等が2009年の1千台から2017年でようやく5万台になったと知った。しかしながら、地球温暖化対策として中国や欧州などでは、EVを本格的に普及促進しようとしている。インドも然りだ。

懸念材料は、リチウムイオンバッテリー。リチウムやコバルトなどのレアメタルが含まれており、価格の高騰は避けられない。