人生100年時代に突入し、AIやITといった最新テクノロジーや多様化などによって複雑化していく問題に対処するためには「管理」を通じて得られるスキルが必要である。第一三共株式会社やファイザー株式会社、厚労省ベンチャーサポート事業のサポーターなどの経歴を持つ冠和宏氏が「管理」を通じてスキルを習得する方法を語っていく。

あなたの仕事はプロデューサー業なのである。

情報管理(マネジメント)の重要性​

また、経営陣が示す経営理念や方針、戦略や目標、社会的貢献についてのメッセージなどを管理職が理解し、自分の言葉で自分の管轄グループやチームに伝え、そして理解してもらい、現場に経営者の視点をもたらし、やるべきこと、そして進むべき方向を示すことが、特に階層の深い組織では重要である。つまり管理職には、現場と経営陣とのつなぎ役としての役目も期待されている。

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そして、自分の管轄下の組織が連携する他の部署も含め、ステークホルダー(業務上不可欠な登場人物・関係者)への働きかけ、意見聴取・情報提供、改善要請への対応、そして協力を取付けることも、管理職に期待される仕事である。そうなのである。管理職のあなたには、相手が興味のないことでもちゃんと理解して動いてもらうために試行錯誤してもらうことが期待されているのである。

情報マネジメントに、一体どこから手を付ければ良いのだろうか。まずは、ステークホルダーの洗い出し・把握(マッピング)から始めると良い。