イタリアの食生活に代表されるように、この地域の人々はパスタなどの穀類や豆類、季節の野菜や果物をたっぷり摂ります。また、揚げ物も炒め物も、油はすべてオリーブオイルです。そのまま飲んだりドレッシングとして使うこともあります。

さらに、意外なことに、イタリア人は肉をあまり食べないのです。動物性たんぱく源は主に魚なのです。チーズやヨーグルトをおおいに食し、適度にワインをたしなみます。

この地中海沿岸地域の伝統的な食スタイルは、アメリカの科学者アンセル・キーズ博士によって「地中海式ダイエット」と名づけられ、健康長寿のもととして世界に広まりました。ダイエットといっても、やせるためのものではなく、健康のための食習慣なのです。

実際、アンセル・キーズ博士は、リタイア後は南イタリアに移り住み、百歳の長寿をまっとうされたそうです。身をもって、自説の正しさを証明したといえますね。

ところで、なぜ、オリーブオイルは心臓疾患や生活習慣病を予防するのでしょうか。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『喰い改めよ! あなたはあなたが食べたものでできている』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。