すべてのはじまり

フォールは啞然としていました。神がついに自分に語りかけてくれたのに、なんと答えていいかわからなかったからです。恥ずかしさに身を縮こませて、彼はつぶやきました。

「主よ、ぼくは本当にわけがわからないのですが、今ここで神さまと話していることだけはわかります」

フォールは心の中に光が射し込むのを感じました。

その光はさらにこう言いました。

「それはまことによい答えだ、フォール。大切なのはそのことだ。いいかね、そのことなのだよ」。