多くの人が見守る中、幸せな家庭を築くということを宣言したのをお忘れではないだろうか。調子が良いのは披露宴までで、その後は成り行きという家庭も多いと思うが、家族として生活していると、時々大変な問題が起きることがある。

家族の問題は根が深くなることがある。職場では距離を置くことで回避(あえて回避と呼ぶ)することが可能な場合がある。一方、家族は法的な側面や感情的な部分も影響し、なかなか仕事のようにいかないことがある。

その理由としては、議論の中では、感情面の支配する割合が多いからかもしれない。感情は問題解決の障害になることがある。言ったの言わないだの、自分は聞いていないだの、問題の本質がすり替わることもある。

当人は、相手の要求や提案を飲めないという意思表示を間接的にしているのである。予防線を張って、常々話をする機会を持っておくとか、みんなが嬉しくなるような提案を考えるとか、対応するための方法はたくさんあるわけである。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『管理職魂』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。